美容と健康、ともに効果のある美容鍼灸が目標としているのは、「顔色を健康的に輝かせる」「皮膚をきめ細かく潤いのあるものにする」「目に力と輝きを持たせる」など、人間の持つ本質的な自然の美しさを高めていくことを目指しています。

「アンチエイジング」や「デトックス」も、「美容と健康」を目的としたもので、これは美容鍼灸がもっとも得意とする分野です。「しわ、たるみ」に対して一定の効果があるだけでなく、予防効果もあります。肌そのもの、身体そのものが美しくなるだけでなく、「美容」と「健康」を同時に獲得できることが、美容鍼灸の大きな魅力なのです。

美容鍼灸は、私たちが本来持っている自己治癒力を利用した美容法です。
鍼によって損傷を受けたお肌は、破壊された細胞組織を修復しようするため、「繊維芽細胞」を増殖し、その結果 皮膚の新陳代謝を高め、新しい皮膚への生まれ変わりを促進します（組織や細胞のターンオーバー）

そして、「繊維芽細胞」が増えることで、コラーゲンなどの真皮成分が追加生産されるようになるのです。さらに、鍼刺激により表情筋を引き締めたり、表情筋のコリをとり柔らかくする。血行を良くし、リンパの還流を促進し、老廃物の排出や肌のターンオーバーが活発になるという相乗効果も期待できます。

すぐに効果のある「美容」や「若返り術」というと、美容皮膚科での薬剤、機器を用いた施術や、美容外科による外科的な施術が一般的だと思われています。しかし、これらは後遺症や副作用というリスクを伴い、利用者が、肉体的・精神的不安を抱いていることが否めません。

一方、美容鍼灸は、身体を切り開くことなどを一切せずに、症状や疾患に合わせて効果のある経穴（ツボ）を刺激するのみ。あとは、人間にもともと備わっている自己治癒力を利用しています。

そのため、利用者のリスクや痛みも少なく、傷痕や腫れ、痛みの軽減にも時間を要しません。ですから、普段通りの生活の中で、施術を受けることができます。

世界中のさまざまな研究や実際の施術により、「副作用と過誤が極めて少ない」ことも鍼灸の大きな利点として挙げられます。

美容で比較的効果の高いものとして、ほかに「除皺」や「ボトックス」（ボツリヌス菌毒素）、「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」の注射による方法があります。

ただし「ボトックス」注入による除皺法は、薬物の薬効に必ず有効期限があり、薬効が切れた時には、もとの状態に戻ってしまうのが宿命です。また、ボトックスについては、表情筋の機能が低下し、表情が乏しくなるなどの副作用が指摘されています。

もちろん、美容鍼灸はこのような副作用の心配もありません。それどころか、除皺に対して一定の効果があるだけでなく、予防効果もあるとされています。